2026/09/23 16:17

国内で開催される主要な「馬術競技大会」の各目的やコンセプト、参加資格などを比較しながらご紹介します。

(1)Tokyo Equestrian Festival(主催:一般財団法人 Tokyo Equestrian Festival)
(2)ジャパンブリーディングホースショー( JRA)
(3)RRCファイナル(全国乗馬倶楽部振興協会)
(4)全日本障害partⅠ(日本馬術連盟)※Part2もあります
(5)ノーザンマスターズ・ホースショー(主催:株式会社ノーザンホースパーク / 主管:北海道乗馬連盟)   

5つの大会はいずれも国内最高峰または重要度の高い障害馬術競技会ですが、それぞれ「内国産馬の育成・普及」「引退競走馬(元競馬馬)のリトレーニングとセカンドキャリア」「純粋な競技力日本一の決定」等、明確に異なるコンセプトと主旨を持っています。
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(1)Tokyo Equestrian Festival(主催:一般財団法人 Tokyo Equestrian Festival)  
■開催場所:JRA馬事公苑

■大会主旨
馬術の普及・エンターテインメント化、次世代ライダーの育成、引退競走馬(OTTB)の価値発信を融合させたフェスティバル形式の大会です。
競技関係者にとどまらず一般層や競馬ファンにも門戸を開き、馬術を「見て楽しむカルチャースポーツ」として広く定着させること、また世界基準の若手育成環境を提供することを目指しています。

■競技内容・特徴
▼競技構成:
・国内トップクラスの選手が競う「Top Stars Show Jumping」   
・25歳以下を対象とした「U25 Next Stars」   
・姿勢や扶助の正確性を採点する欧米基準の「Equitation Challenge」(18歳以下および引退競走馬対象)   

▼特別プログラム:
 音楽と合わせた引退名馬のエキシビション(OTTB Exhibition)や、引退馬とのグリーティング、トップ選手のトークショーなどを実施。   

◎ポイント
タイムや減点だけでなくライダーの技術や姿勢を審査する「エクイテーション(採点方式)」をいち早く取り入れている点、そしてDJ音楽・アート・飲食ブースなどを交えて従来の競技会にはない開放的な演出を行っている点が最大の特徴です。

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(2)ジャパンブリーディングホースショー(主催:JRA)
■開催場所:JRA馬事公苑

■大会主旨
内国産乗用馬の資質向上と、国内における生産・育成・流通の促進を目的としています。外国産馬(欧州温血種など)が主流になりがちな日本の乗馬・競技馬界において、国内で生まれ育った乗用馬の活躍の場を広げ、生産者や調教者へ継続的なインセンティブを提供することが狙いです。

■競技内容・特徴
▼出場資格: 
原則として日本国内で生まれた馬(内国産馬)限定。サラブレッド系のみならず、乗馬用に改良・生産された日本スポーツホース種なども多数出場します。

▼クラス設定:
 若馬クラスや障害の高さに応じた複数カテゴリー(70cm〜120cm級など)が用意され、馬場馬術競技や障害飛越競技が行われます。

◎ポイント
勝敗を競うだけでなく、優れた内国産馬とその生産者・育成者を表彰する「品評会・ショーケース」の側面を併せ持ち、国内ブリーディングの成果を市場や関係者にアピールする場となっています。

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(3)RRCファイナル(引退競走馬杯決勝 / 主催:全国乗馬倶楽部振興協会)
■開催場所:JRA馬事公苑

■大会主旨
引退競走馬のセカンドキャリア支援と、リトレーニング技術の向上・定着を最大のテーマとしています。
競走生活を終えたサラブレッドが乗用馬として活躍できる環境を整え、調教に携わる指導者や乗馬クラブへの経済的・技術的支援を行うとともに、社会的な認知度向上を図っています。

■競技内容・特徴
▼出場資格: 
JRAや地方競馬の競走馬登録を抹消されたサラブレッドで、抹消後の経過年数(概ね3年以内など)が定められたリトレーニング初期〜中期の馬。

▼大会構成:
春から秋にかけて全国各地で実施されるブロック予選(RRC地域大会)を勝ち抜いた上位人馬のみが、年末の「RRCファイナル」へ駒を進めます。

▼競技形式:
障害飛越(100cm前後中心)および馬場馬術。競馬時代の速さではなく、指示に素直に従う従順性や、整った歩度・飛越フォームが審査されます。

◎ポイント
高額な賞金・奨励金が設定されており、乗馬クラブや牧場が引退馬を継続して受け入れ・調教するための実質的な後押しとなっています。

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(4) 全日本障害馬術大会 Part I(主催:日本馬術連盟)
■開催場所:JRA馬事公苑

■大会主旨
公益社団法人日本馬術連盟が統括する、障害馬術競技における名実ともに国内最高峰の日本一決定戦です。
オリンピックや世界選手権、アジア競技大会といった国際舞台を目指すエリート人馬の強化および代表選考を兼ねた、最高格式のナショナルチャンピオンシップです。

■競技内容・特徴
▼出場資格: 
馬の生産国や出自(内国産/外国産、元競走馬等)の制限はなく、年間公認競技会の規定ポイントを満たした国内最高水準の人馬のみに出場権が与えられます(出走馬の大半は欧州産スポーツホース)。

▼クラス設定:
国内最難関となる「全日本障害飛越選手権(大障害/150cm〜160cm級)」をはじめ、中障害飛越A(140cm級)、中障害飛越B(130cm級)などの最高峰クラスで争われます。

◎ポイント
国内のトップライダーとトップホースが純粋な運動能力、スピード、緻密な技術の極限をぶつけ合うアスリート同士の頂上決戦です。

※全日本障害馬術大会の「Part I」と「Part II」は、公益社団法人日本馬術連盟が主催する公式ナショナルチャンピオンシップですが、競技レベル(障害の高さと難易度)および目指すターゲット層が明確に分かれています。

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(5)ノーザンマスターズ・ホースショー(NORTHERN MASTERS HORSE SHOW)   
(主催:株式会社ノーザンホースパーク / 主管:北海道乗馬連盟)   

■開催場所:ノーザンホースパーク内

■大会主旨
北海道における馬術競技の発展と、日本全体の競技環境・ステータスの向上を掲げています。   国内外の一流ライダーと名馬を馬産地・北海道に集約し、地域や若手選手に最高峰の競技機会と刺激を提供すること、また引退競走馬のセカンドキャリア支援やホーススポーツの魅力を発信し、持続可能な馬事文化へ貢献することを目指しています。

■競技内容
▼競技種目:
 障害馬術および馬場馬術。   障害馬術: 最上位の「NORTHERN MASTERS GP(大障害 145〜150cm級)」を筆頭に、中障害A〜D、ローカルクラス、国民スポーツ大会(国スポ)選考競技まで幅広く実施。   馬場馬術: 「FEIグランプリ」や「FEIインターメディエイトI」など最高難度の国際規格課目を実施。   

▼サラブレッド特別協賛競技: 一口馬主クラブ(サンデーサラブレッドクラブ、キャロットクラブ、シルクホースクラブ)やCygamesが冠スポンサーを務める競技枠(サラブレッドカップなど)が用意されています。

◎ポイント
国内屈指の破格な賞金規模: 大障害GP決勝の優勝賞金1,000万円など、総額3,000万円を超える賞金・奨励金が設定されており、国内のプロライダー・トップ厩舎がこぞって遠征参戦する大型興行となっています。ファンエンタメ・馬産地連携: コースウォーク体験やJRA現役騎手らを招いたスペシャルトークショーなど、競馬ファンや来園者も楽しめるイベント性が高い点も特徴です。